前橋孝洋インタビュー「ISDEに出ることへの意義を探して」

前橋孝洋インタビュー「ISDEに出ることへの意義を探して」

こんにちは!Enduro.Jでアルバイト中のしみちゃんです。さて、今回私は選手インタビューに挑戦しました。

インタビューを受けてくれたのは、前橋孝洋選手。

私が書く記事にどんだけ彼が登場するねん、とお思いでしょうが、仲良しなので。仲良しだからオファーを受けてくれました。と思いたいです。

ところで、前橋くんって誰?という方に向けて、プロフィールをおさらい。

_MG_8860

前橋孝洋(まえはし たかひろ)
愛知県出身、1996年3月16日生まれの20歳。5歳からモトクロスを始め、小学6年生の時にJNCC参戦、高校1年生の時にJEC参戦をスタートさせた。2016年はIAクラスに昇格し、ルーキーイヤーながら、JEC日高ではDAY1で初優勝、年間ランキング総合3位を獲得した。

今回は将来有望な前橋くんに、エンデューロの国別世界選手権、ISDE(International Six Days Enduro)について、お話を伺いました。

ISDE参戦の可能性はある、だけど・・・

_MG_2437-001
しみちゃん:ISDEを意識したことってありますか?
前橋くん:「以前、(鈴木)健二さんと、エンデューロ世界選手権とISDEに関して話したことがあって。その話の中で、世界選手権よりISDEの方がいいんじゃない?、と言われたことがあります。世界選手権は相当レベルが高いと思います。高校生の頃から世界選手権をチェックしていますが、僕の記憶だと、今までに世界選手権を走ったことがある日本人は、太田真成さんと小池田猛さんの2人。そのお2人でさえ苦戦していたそうなので、僕にはまだ厳しいなと。でもISDEなら、例えばIBクラスやナショナルクラスのライダーであっても、参戦して完走できる。僕が出てどこまで勝負になるかは未知ではありますが、出たい気持ちはあります」

前橋くんが出るとしたら、やっぱりジュニアトロフィーチームですよね。今年21歳になるので、実質あと2年。そのとき、参戦するために3人集めなければいけないとしたら、誰がメンバーになると思いますか?
「ここ最近SUGO2デイズエンデューロにスポット参戦しているモトクロスIAライダーの横澤拓夢選手を筆頭に、エンデューロではなくてモトクロスから引っ張ってくる形になると思います。エンデューロライダーだと小菅泰輝選手でしょうか。他にもライダーはいるのですが、ISDEを戦えるライダーってなると…、選ぶのは難しいです」

私は完全に外野の人間なので無責任な意見かもしれないですけど、世界の大会に参戦することに意味があるように思うんです。正直言って、前橋くん的にはジュニアトロフィー参戦の可能性ってありますか?
「ありますよ。いろいろと条件が揃えば、参戦の可能性はあると思います。とは言っても、なかなかお金が集まるとは思いづらいです。どうしても集める額が高額になってしまうので。それに、今の自分で、全てを実費で参戦するというのは、大変です」

完走できたとして、その先に何があるのか見つけられていない

_MG_8500
話を聞いていくなかで、お金の問題で引っかかってるように見えました。
「お金を集めて、レースに出て、走って、完走しました。それで、すごい、おめでとう!までは分かるんですけど、そのレースに出たあと、どうなるのかな?って。そこが気になっています。
個人的には出れてよかった、リザルトがついた、完走できたとかはあると思うんですけど、その先がわからないので、わざわざお金を出してもらって申し訳ないなとも思ってしまいます。そのような状況で、人のお金で世界に行って、走ることに抵抗がある。モノのサポートはあっても、お金自体のサポートはされたことがないですし、慣れてないので。自分のお金で行くって言うならまた話は変わりますけど、そんな余裕はないですしね。お金の問題、難しいです」

なるほど。お金と気持ちの問題があるわけですか。
「そのうえ、現地でサポートしてくれる日本人のサポート部隊の問題もあります。ISDEを経験している人はたくさんいるのでお願いはできると思うんですが、その人にはその人の生活があるから難しい。サポートしてくれる人は、僕の参戦のために休みを取らなきゃいけないし、またお金もかかりますしね。あとは車両です。今はヤマハに乗ってますが、現地サービスや車両レンタルがあるかどうかも重要になってきます。バイクを選ぶときは、取り扱ってる人、作ってる人、関わっている人、そこが大きなポイントになる。それも含めて、海外レースに出るときに、どのバイクを借りるかっていうのは悩むと思います」

エンデューロで新しい可能性を見つけてほしい

_MG_9848
先ほど、ジュニアトロフィーに参戦できそうなエンデューロライダーが1人しか思い浮かばなかったですよね。これから、エンデューロに若い人を呼びたいとは思いますか?
「そうですね。若い人がいた方がいいと思います。僕はJNCCに参戦してから今年で11年目になるんですけど、当時若い人は片手で数えられるぐらいでした。そのときに比べると、今はだいぶ若い人が増えてきている。モトクロスから速い人が来て、悔しい思いもします。でも、それは僕にとっていい刺激になりますし、自分との比較対象にもなるので、若い人がエンデューロに来るのはいいことだと思いますよ」

エンデューロ、おすすめしたいですか?
「おすすめしたいです。僕は5歳のときにモトクロスを始めたんですが、途中から一斉にスタートするレースはあまり向いてないな、と思うようになったんです。そんなとき、父親がJNCCに出てみないか、と言ってくれた。だから、モトクロスはちょっと…、って思う人には一度チャレンジしてみてほしいです。来てみて違うなあと思うなら、それでいいですし」

前橋くんによると、2017年シーズンの予定はまだ未定だといいます。去年痛めた右膝を手術したため、しばらくはその怪我の治療に専念するとのこと。ですが、もしかするとシーズン後半で前橋くんの走りが見れるかもしれません。

最後に

お金がネックだと、しきりに言っていた前橋くん。20歳で全日本をまわるのは金銭的にきつく、今はISDEよりも、全日本を転戦することで精一杯なように見えました。私は前橋くんより2歳年上ですが、まだ学生なこともあって、インタビューアーの私の方が未熟だと感じることがしばしば。恐れ入ります。これからも応援していきたいです。

前橋くん、貴重なお時間ありがとうございました!

The following two tabs change content below.
しみちゃん

しみちゃん

株式会社アニマルハウスでアルバイトとして働く大学4年生。モトクロスやエンデューロ観戦が趣味ですが、バイクは原付しか乗れません。ブログ「しみちゃん Photo Blog」もやってます!